病棟看護師と外来看護師の違い!病棟看護の仕事内容とメリット

病棟看護師と外来看護師の違い!病棟看護の仕事内容とメリット

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病棟看護師とは、病院の中でも病棟に勤務する看護師のことです。

ひと口に「看護師」といっても、病棟や外来、オペ室など、どの部署に配属されるかによって仕事内容や必要なスキルは異なります。

24時間交代で患者さんをケアする病棟看護師は、看護の知識や技術だけでなく、患者さんやその家族と接するコミュニケーション能力が必要とされます。

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病棟看護師と外来看護師の働き方の違いなどを解説します。

看護ちゃん

では、病棟看護師は具体的にはどんな仕事をしているのでしょうか。

外来看護師との違いとともにご紹介します。

病棟看護師と外来看護師の違いは?

同じ病院で働く看護師でも、病棟看護師と外来看護師では仕事内容や必要とされる看護技術に違いがあります。

病棟とは?

医療法でいう「病院」とは、20床以上の入院施設を備える医療機関のことです。いわゆる総合病院など規模の大きな病院には、複数の診療科とそれぞれの病棟・外来があります。病棟は、入院している患者さんの症状に応じて、急性期病棟や慢性期病棟、回復期リハビリテーション病棟などの種類があります。

病棟看護師とは?

入院している患者さんに対して、朝から夜まで交代しながら24時間体制でケアをする看護師のこと。

主な仕事として、点滴やバイタルチェック、食事の配膳、介助などを行います。外来に比べて一人の患者さんと長く接するため、信頼関係を築き、体と心の両方をサポートすることが大切です。

病棟看護師は基本的に交代制勤務です。

日勤・夜勤の2交代制勤務、日勤・準夜勤・深夜勤の3交代制勤務などがあり、シフトは病院によって異なります。

また、患者さんの受け持ちには、看護師それぞれに受けもつ担当患者さんがいるプライマリーナーシングや、何人かの患者さんをチームで受け持つチームナーシングといった方法があります。

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外来看護師とは?

けがや病気などで体に異常を感じ、診察時間内に外来を受診しに来た患者さんを看護するのが仕事です。

外部からだけでなく、入院している患者さんが診察や検査のために来ることもあります。

一般外来や専門外来には夜勤はありませんが、救急外来は夜勤があるのが特徴です。

医師がスムーズに診察できるようにサポートするのが外来看護師の役割で、診察の準備や血圧測定、採血、点滴などを行います。

病棟看護師は受け持ちの患者さんとじっくり関わり、心身ともにケアをしますが、外来看護師は来院する多くの患者さんに対応するため、患者さん一人一人と関われる時間が限られています。

また、クレーム処理や事務処理など、看護以外の仕事も担うことがあります。

病棟看護師の仕事内容や働き方は?

では、日勤と夜勤に分けて病棟看護師の仕事内容の例を見ていきましょう。

日勤の場合の働き方

病棟看護師の毎日の仕事は、夜勤の看護師による申し送りから始まります。自分の担当患者さんの状態が夜の間に変化していないか、

どんな様子だったかなどを共有してもらい、気付いたことはメモしておきます。

申し送りが終わったら、受け持ちの患者さんを巡回し、コミュニケーションを取りながら検温などを行い、異常がないかを確認します。

その後、患者さんの状態に合わせて、清拭(せいしき)や洗髪、入浴介助も行います。

患者さんの昼食の時間になったら、食事の配膳や配薬をします。食事は普通食や流動食など患者さんによって異なるので、名前を確認しながら配り、必要であれば介助をします。

薬も患者さんによって飲むタイミングが異なります。

食後に服薬する場合は、食事をどれだけ食べられたかも確認しながら配ります。

配膳や配薬のほかには、1日の排泄回数のチェックなどを行います。時には患者さんと病院の敷地内を散歩したり、会話の相手をしたりするのも仕事です。

午後に予定していたケアを終えたら、患者さんの状態を上司やリーダーに報告します。

勤務が終わる前には、1日の様子やバイタルサインの状態、看護内容などをまとめてカルテに記録し、夜勤の看護師へ申し送りを行ったら業務終了です。

日勤は忙しいです。

看護ちゃん

夜勤の場合の働き方

夜勤では、限られた人数で患者さんのナースコールに答えたり、緊急時の対応をしたりします。

夜勤の場合も、日勤の看護師より申し送りを受けることから仕事が始まります。

その後は日勤と同じように、病室を巡回して検温や食事の配膳、配薬などを行い、消灯時間が近づいたら患者さんがぐっすり眠れるようにベッドを整えたり、排泄の介助などを行ったりして就寝環境を整えます。

消灯後は2~3時間に1度のペースで病室を巡視して、患者さんの脈拍や呼吸、点滴をチェックしたり、体の不自由な患者さんの体位交換をしたりします。

日勤の看護師が出勤したら申し送りを行い、勤務終了です。

病棟看護師として働くメリットと向いている人

病棟看護師として働いているナースは、どのような点にメリットを感じるのでしょうか。

どんな人が向いているのかも併せてご紹介します。

病棟看護師のメリット

病棟看護師は夜勤があり、基本給に夜勤手当が付くため、日勤だけの看護師に比べて給料の支給額が多くなります。

外来看護師に比べると、看護の知識や技術を実践できる機会が多く、看護師としてのスキルや経験が身に付き、病棟勤務の経験があると転職時に有利になることがあります。

また、患者さんに適切なケアを提供するため、看護師はしっかりとした情報収集が欠かせませんが、病棟看護師は受け持つ患者さんが決まっているため、情報収集をしやすいというのもメリットの一つです。

外来に比べて、担当している患者さんや、その家族と深く関われるのもメリットといえます。

受け持った患者さんが少しずつ回復していく姿や、無事に退院する姿を見届けたときには、看護師としてのやりがいを実感できるでしょう。

看護ちゃん

病棟看護師に向いている人はどんな人?

病棟看護師は、受け持ちの患者さんと信頼関係を築いたり、患者さんの家族の心労や不安を軽減するように心がけたりする必要があるので、コミュニケーション能力の高い人や気配りのできる人が向いているでしょう。

また、担当の患者さんが急変したり、亡くなったりすることもあります。ほかの患者さんを不安にさせないためにも、悲しみを引きずりすぎないように気持ちを切り替えられる人のほうが向いています。

夜勤の時間帯は配置されているスタッフ数が少なく、患者さんの急変や緊急入院などがあると仮眠が十分に取れなかったり、忙しくて休憩を取れなかったりすることもあります。そのため、体力も必要です。

短時間にこなさなければならない仕事も多いため、てきぱきと効率よく作業をするのが得意な人のほうが向いているでしょう。

病棟勤務の経験は将来の選択肢を広げる

患者さんの痛みや苦しみに寄り添いながら、看護にあたるのが病棟看護師です。

元気な姿で退院していく患者さんを見れば、大きなやりがいと喜びを感じることができます。

看護の知識や技術だけでなく、患者さんの身の回りの世話から介助、精神面でのサポートといったさまざまな経験を積めるため、将来的に転職を考えている人は、病棟看護師を経験しておくと選択肢を広げられるでしょう。

また、外来よりも病棟勤務のほうが、配属された診療科について深い知識が身に付くといわれています。

夜勤や残業のあるハードな仕事だからこそ、転職サイトなどを活用して、自分にとって働きやすい病院を見極めましょう。

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